1995年3月1日から大手生命保険会社の京都支社に入社したのですが、そもそも転職の決定的な理由は前職は1部上場企業の住宅メーカーで、移動で転勤してきた僕より一回り年上の方で当時の支店長の何気ない一言でした。
その支店長はご自分の出世の事だけを考えているような方でした。ほとんど話をしたこともなかったですが、転職をしようかどうか迷っている時に、夜、食事に誘っていただき二人でしゃぶしゃぶ屋で僕は人生の先輩として相談をするつもりでした。当時の僕の営業成績は4ヶ月で12棟の受注を契約していて一年分のノルマを4ヶ月でクリアしていました。 最初に言われたことは、「君が辞めると支店長としての成績が下がるから辞めないで欲しい」と言われたのです。僕のことより自分の出世の事が一番みたいな事を聞いて、全く相談にはならなかった訳です。同じように当時の直属の上司の方も、「一部上場企業の課長だよ。もう安泰だよ。」とよく言っているのを覚えています。
1995年当時、すでにバブルは弾けており、いつまでもそんなに住宅を購入される方はいないだろう!と切実に現場の反応でなんとなくわかっていました。出世するために人を蹴落としていくような企業で、僕にとって出世することになんの魅力も感じることはできなくなっていたのです。 支店長との食事の後、翌月の末日で辞めることを決め辞表を出したのでした。
3月1日から1ヶ月間は支社で研修し、その後に営業開始です。行き先は自分の過去の人脈から300人のリストアップし一人ずつ電話でアポ取りをして行きます。
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